明け方、左足が痛み寝られなくなるが、食事をして鎮痛剤を飲むと少し楽になる。昨日一日全く問題無く過ごせたので、昨日コトー先生の回診の時に、外さなかった硬膜外麻酔のチューブを外してもらう(意外にトイレで器具が邪魔で、排便が集中出来なかったりするからね)。そしたらみるみる状態は悪化、車イスに乗る度に脂汗、そのうちベットの上でも痛くてグッタリするようになる。朝硬膜外麻酔を外した事で、本来の術後の痛みがやって来たと思われた。この痛みは辛くて、なんとか午前中頑張ってはみたのだが、あえなく降参。もう硬膜外麻酔のチューブは外しちゃっているので、最後の手段である座薬のお世話になる。座薬なんて成人してから初めてかも。しかも他人(看護士さん)に入れてもらうなんて・・・・(笑)。でも午後は座薬で復活!。
そして、なんと今日からもうリハビリが始まる。リハビリの先生が添え木を取り、足の関節を少しずつ動かしていく。いつ激痛が来るかと手に汗握って、額にも油汗が滲む。しかし、今まで痛くて曲げるなんて考えられなかった左膝が痛みもなく曲がっていく。え?え?何がおこったの?っていう感じ。次に足を固定し関節を曲げ延ばしする機械に乗せられ、少しずつ曲げる角度を深くしていく。「これは?」「痛くないです。」「じゃもう少し曲げてみましょうね。これでは?」「大丈夫です」「じゃあ、90°まで設定するから、無理そうだと思ったら自分で機械を止めて」とコントローラーを渡される。なんかチキンレースみたいだよ。いつ激痛が来るのかハラハラしながら、握るコントローラーが汗ばむ。今までにない角度まで曲がった膝、もうちょっとで限界が来そうなところで、動きがとまる。どうやら設定された90°まで曲がってしまったようだ。「なんともない?」とリハビリの先生。結局激痛も鈍痛もなかった。「術後のレントゲンがきれいだったので大丈夫だとは思ったけど、何ともないですかぁ〜」とちょっと残念そうな先生でした。次は、全く使っていない左足の筋肉を動かす。「足先に力を入れて下げて!」「今度は足先を上げて!」とか、「太ももに力を入れて力こぶを作って!」とか、だからそっちの足は一昨日骨折の手術をした足なんだし、そんな力なんて入れたらまた激痛が!と思ったら、痛くない。午前中の痛みはいったいどこが痛かったんだろう?もしかして座薬がまだきいてるのかな?
最後に、先日採寸して発注してあった装具の装着。装具は関節の動きを制限するようなもの。良く野球選手が着けたりするのをTVで見た気がする。今まで使っていたのは添え木なので、関節が固定されていて体を動かしても関節部が動く事が少なく安心感があるのだが、この装具は関節の動きに合わせて動く為、なんだかとっても不安。しかも、足の腫れが引いた時にも当然使えるサイズに合わせているので、まだ腫れている足だと無理矢理装具に押し込む感じになる。足を保護するためのパットは外してでもである。
外した添え木はもう着けずに、これからはこの装具を装着することになる。(骨折しているのにギブスがないなんて!)しかし足が動いちゃうってスゴい不安なんですけど......(リハビリで無痛で動く事は確認しているんだけど、怖いよ。)
夕方、会社の人間と怪我をする前の仕事の状況と入院している間の進捗、出社までその仕事をどう割り振るかを(病室で)打ち合わせする。会社に今後開けてしまう穴は小さくは無さそうだ。本当に会社と同僚、メーカーさんには迷惑をかける。でも、こうして会社は代わりの歯車を見つけて動いていくし、怪我が治るまでの休暇(有給)が社員にはある。もし自営業だったらそれはもう”怪我=オマンマの食い上げ”という事になるのだから、会社員で良かったな。
さて、懸案のおトイレ事情。まだ一人ではトイレに行けないので妻が付き添い、手すりに掴まったままパンツを脱がされるという状態が続いている。しかし人間慣れると、恥ずかしいとかいう感覚は直ぐに麻痺してしまうらしい。でも、排泄は・・・・・・まだこの壁は越えられないのか、ガスは出るものの肝心の本体が出てこない。消灯後、どうにもお腹が張って眠れなくなってしまったので、トイレに行く決心をする。まだ正式にリハビリの先生から一人でトイレOKを貰っていないので(OKだけど、痛みが有ったりするときは付き添いが必要と言われていた)本当なら看護士さんを呼んで連れて行って貰わないといけないのだが、こっそり一人で行ってみる。もし何かのアクシデントが発生したら、トイレの中にナースコールもある訳だし。左足は延ばすと痛いので片手で左足を持って便座へ移動し、便座でパンツを下ろす。左足をブラブラすると痛みが出るので、頑張る時左足を片手で持ちながらガンバル!。そしたら、《ウマレター!》(笑)。嬉しくて妻にメールしちゃいました。これでまた一つ復帰への壁を越えた〜。
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